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バーナーワーク

バーナーワークはガラス工芸の技法のひとつ

バーナーワークとは、ガラスをバーナーの炎で熔かしながら同時に成形して作品を作る、ガラス工芸の技法のひとつです。

かつては石油ランプの炎で制作していたことから欧米ではランプワーク(またはフレームワーク)と呼ばれていますが、現在では主にガスを使用しているため、日本ではバーナーワークと呼ばれることが一般的です。
 

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ガラスをバーナーの炎で熔かしながら制作するバーナーワーク。
 

バーナーワークにはガスと空気を混合させて炎を立ち上げるエアーバーナーと、空気の変わりに酸素を混合させて高温の炎を立ち上げる酸素バーナーがあります。
kinariのガラスのような、低融(低い温度で熔ける)ガラスは比較的温度の低いエアーバーナーを使用します。

バーナーで作られるものとしてはとんぼ玉がよく知られていますが、最近ではとんぼ玉だけでなく、ペンダントトップや動物などの細工もの、小ぶりの器など、その用途はさまざまな広がりを見せています。
 

ガラス工芸の技法

ガラス工芸の技法は様々ありますが、大きく分けるとホットワーク、バーナーワーク、キルンワーク、コールドワークの4つに分類されます。
 

主なガラス工芸の技法

■ホットワーク…高温の炉で熔かしたガラスを使用して成形する技法
吹きガラス 溶かしたガラスをパイプに巻き取って、息を吹き込んで成形する。
ソリッドワーク 息を吹き込まずに塊の状態ままのガラスを成形する。
ホットキャスト 型に熔けたガラスを流し込んで成形する。
 
■バーナーワーク…バーナーでガラスを熔かしながら成形する技法
とんぼ玉 金属の棒に熔かしたガラスを巻き取って成形する。
スカラプチュア 彫刻の意。ガラス工芸の分野では主に人物や動物などの細工物を指す。
バーナーブロー バーナーで行う吹きガラスのことを指す。
 
■キルンワーク…キルン(電気炉)で成形する技法
キルンキャスト 常温のガラスを型に詰めて電気炉で成形する。
パート・ド・ヴェール 砕いた色ガラスに糊を混ぜたものを型に詰めて成形する。
フュージング ガラス片同士を電気炉で熔かし合わせて成形する。
スランピング 型に板ガラスを乗せて電気炉で加熱し、その自重により凹凸を付ける。
エナメル絵付け ガラス質の粉で無地のガラスに絵付けし、低温で焼き付ける。
 
■コールドワーク…熱を使用しないでガラスを加工する技法
カットグラス(切子) ガラスの表面にグラインダーなどで溝をカットして模様をつける。
グラヴィール 小さなグラインダーでガラスの表面を彫る。
ダイヤモンド・ポイント ダイヤモンドなど硬い鉱物を付けた道具でガラスの表面を彫る。
サンドブラスト ガラスの表面に圧縮空気で粒子状の砂を吹きつけて削り、模様を出す。
エッチング ガラスの表面を薬品により腐食させることで模様を出す。
ステンドグラス ガラスの片を鉛でつなぎ合わせて絵画や模様などを表す。
 

これらの技法は単独で使用されるだけでなく、複合して作品が制作されることも多くあります。特にコールドワークは最終工程として、他の技法で加熱された作品を加工、研磨することに幅広く活用されています。 

とんぼ玉などのバーナーワークは現在のところ、簡単な設備でガラス工芸ができるという手軽さが受けて単独で完結されることが多いですが、バーナーで制作したものを吹きガラスで器に熔着(※)させたり、キルンでフューズさせる、などの使い方をすることによって、作品の幅はより広がり、また深くもなります。
 

こういったバーナーワークからの他の技法へのアプローチは、バーナーワークの発展という点においてはもちろんのこと、他の分野への良い刺激にもなり、ひいてはガラス工芸全体の可能性を飛躍させるということにも繋がっていくでしょう。
 

※接着剤などを使用せず、熱の力によってもの同士を熔かし合わせること